2005年09月14日

男前への道

葛飾FMで紹介した『ジンギスカンキャラメル』、
いろんなトコで話題になってるなあ。
マズいのに人気。何故か売れる。
包丁人味平に出て来た『ブラックカレー』のごとし。

やっぱ危険。
興味本意でうっかり舐めちゃうと、
ジンギスカンキャラメル中毒になって身をほろぼすぞ。

『ジンギスカンキャラメルは、あなたの肉体および精神に
多大なダメージをあたえる恐れがあります。
健康のため舐めすぎに注意しましょう』

と明記すべきだ。

禁キャラメルゾーンを作れ!
決められた場所以外では舐めさせるな!
妊娠中に舐めると子供にも悪影響!

ああ、こうしてジンギスカンキャラメルの事を
想うだけで、口の中にあの味覚が蘇る。フラッシュバック。


マズいもんが流行る世の中っちゅーのは間違ってる。
『悪貨は良貨を駆逐する』って事か?
このままじゃこの国の将来が危うい!っちゅー訳で、
美味いものを御紹介。

前々から気になってた『男前豆腐』の仲間、
『喧嘩上等・やっこ野郎』を喰ってみた。

ペリペリペリ。おお、フタが剥がれた。
うわー、フワワワーン。こぼれるこぼれる汁がこぼれる。
ジュルッ、ジュルッ、ジュルルルル。
ペロッ、ペロッ、ハムハムハム。

うめぇー。そのまま何もつけなくても美味ぇ。
ちょいと塩。おおー、甘味が増した。
ちょいと醤油。まろやかーん。
ちょっくら生姜。にょほほほほ。うまままま。

全然喧嘩しねーじゃん。
何と合わせても仲良し上等。
気のイイ奴だぜ、やっこ野郎。

よし、次は『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』に会いに行こう。
じゃんじゃん男前に近付くぜ!

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2005年08月11日

天麩羅男

天麩羅って凄ぇ。
あらためて凄ぇ。

何なのこの美味さ。
生で喰うより素材そのもの。
エビの刺身よりもっとエビ。
茹でた時よりも焼いた時よりも「オッス!オラ、アスパラ」。
自己主張強ぇー。

特に塩付けて喰うと、さらにそのものの味が引き立つ。
隠されてた薫りまで発揮しまくり。
「どう?意外にアタシってイイ匂いでしょ?」
「いままで君の魅力に気付かずゴメン。いんげん」

地味なクラスメイトが急に輝き出す瞬間。
それが天麩羅だ。

元々の素材に力がない時は、天つゆの方が美味い。
「アタシ顔だちが地味だから化粧濃い目にしないと・・・」。

天麩羅にして喰って美味い。
そんな男になりてー。出来れば塩で喰ってくれ!

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2005年07月14日

俺を喰らえ!

スタジオにてプリプロ。
JAF売り込み用のデモCDが必要って事で、新曲録音。
「こんな感じのアレンジにしよっかー」っちゅう、
いわば模型作り。

えのっちのリズム録りが順調に進んだんで、
予定より早めに終了。
ってことは何だ?魚だ!鮮魚売り場だ!

前々から目を付けてたスタジオ近くのスーパーへ。

うわわわっ。お魚ちゃーん。
うひゃひゃひゃひゃー。カニだカニだ。毛ガニだタラバだ。
生きてるよぉおおおお。

くくくく車エビィいいいいい。
跳ねてる跳ねてる飛び跳ねてるぅううううう。

金目鯛の頭とトロサーモン、アジにムール貝、
おまけにソラマメ、トウモロコシも買い込んで帰宅。

活き毛ガニをボイル。
ピチピチ跳ね回る車エビの頭とって皮剥いて背ワタとって、
氷水につけてシメてパクッッ。
うみゃー!

まだ生きたままのエビやカニ、
ふだん目をそらしがちな「他の生き物殺して喰ってんだ」
って事を自覚出来る。

いくらでもキレイ事は言えるけど、菜食主義者だろーが何だろーが、
他の生き物の命奪ってる事にゃ変わりない。
生きるっちゅーのは奪う事だ。
誰かの生命力を自分の中に取り入れる事だ。
いけ図々しいたぁこの事だ。

奪って奪って奪い尽くして。
どんなイイ人ぶった所で命を奪う側。
どっかで与える側に回らなきゃ辻褄合わねーよなー。

いつ?どこで?誰に?
さあ喰え!俺を喰え!美味いぜ俺は!
いや、まだだ!もっともっと美味くなってやる!

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2005年07月06日

さかなくん再入学

味覚が変わって身体が肉を求めるようになったのだ。
と、肉派宣言したばかりというのに何たる事だ。
『さかなくん卒業』などと己が日記に
仰々しくも書き記したばかりだというのに。

ぬ?何々?毛ガニ¥480?や、安い。
トビウオ¥198?うおうおっ!
ホンマグロ?生?えーっ!生ホンマグロだっ!半額だ。
ああああああ、サザエさんっ!サザエでございますっ!
タコちゃんだぁー、これも生だー!生のタコでしゅ。
岩手の生ワカメちゃん。ふえないワカメちゃん。
カンパチ活〆っ。

ああ連日連夜の魚三昧。
肉に浮気した我を責めるかのごとき魚の逆襲。
やっぱ美味ぇ。
卒業したOBが部活に顔を出すがごとく、
石持て追われし町に再び足を踏み入れるがごとく、
魚道復活。さかなくん再入学。

考えてみれば、肉派魚派などと分ける必要などないのだ。
住む場所や肌の色やウロコの有無や呼吸の方法などで、
対立するなど愚かな話。

肉は肉として、魚は魚として、
その魅力を味わえばよろし。豆もしかり。

枝豆、そら豆、枝豆、そら豆、正しきローテーションで
むさぼり喰うべし。

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2005年06月29日

さかなくん卒業

今年になってから急に魚に目覚め、
ほとんど毎日のように魚を喰ってた。
冷蔵庫には魚が溢れ、たとえ己が手にする事なくとも、
魚の顔をひと目見るだけで幸せ、
と足繁く鮮魚売り場に通いつめていた日々。

当然のごとく魚知識は増え続け、
『2代目さかなくん』襲名間近とまで噂されていた私であるが、
ここ最近、食生活に激動の変化が現れたのだ。

あれほど追い求めていた魚狂いの日々は消え、
別の食物を求めるようになったのだ。

肉。

おお、何と重厚なる響き。
ニク。
何故かは知らねど、この身体が『肉』を欲して止まぬ。
肉欲だ。肉欲棒太郎だ。

しかも霜降りなどといったお上品肉ではなく、ホルモン。
シロ、ハツ、カシラ、センマイ、コブクロ、ギアラ、ハチノス、ミノ、のど、アブラ。

えーい、もっと無いかもっと無いか。
肉を我に。取り繕われた外面ではなく内なる肉を。
いまだ食せざる肉をよこせ!
新たなる味覚を刺激せよ!

ちゅー訳で、6才にして初めて喰ってみました。

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左すずめの右カエル

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2005年04月18日

「幸せは君のそばにあるんだよ」それがどーしたんだい

いつも魚の事ばかりを考え、
「どこでもドアがあったら、毎日築地魚河岸に行けるのになあ」
と本気で思っているのだ。

イイ魚を探し求め、街をウロウロ、店をウロウロ。
なかなか近所にはイイ魚置いてるトコないな。
そこそこのスーパーはあるのだが、
品揃えの薄さが物足りない。

が、しかし!
本日発見!
ドキッ!
丸ごと新鮮!
魚だらけの!
スーパー天国!

おおおお、殻付きホタテだ。て、天然?
北海道産有頭甘エビ。安っ!ああああ、卵付きだ。
メジマグロ安すすすすっ!イナダ?カマス?イサキっ?
あ、あああああ、カンパチの頭だ。こりゃ安すぎ。

次々カゴに放り込み、レジへ。
うわっ、こんなに買ったのに何だこの値段。バカ安。
途中の酒屋でも中々手に入らない焼酎と出会い、
「珍しいから買うってのもどーだろ?」
とひとしきり考えつつも即買い。せっかくの出会いだ。

昨日届いた七輪使って、カンパチのカブト焼きじゃ。

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えーい、ホタテちょい炙りじゃ。
昨日塩漬けにしといたイカの肝で塩辛じゃ。
ゲソ焼きじゃ。

うまままままっ。のほほほほほっ。
こんなにそばにいたのに全然気付かなかったよ。魚くん。
幸せは案外と自分のそばにあるのだ。青い鳥だ。

しかし、散々探した後だからこそ、
身近にある幸せに気付くのじゃ。
最初っから近場で青い鳥見つけちゃった日にゃ、
物語も始まらん。
だからこそ旅に出るのさ、バカライダー。

青い鳥なんぞ、七輪で焼いて喰ってしまえ。
美味ぇー。炭火焼き鳥美味ぇー。

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2005年04月03日

魚キング

晴れて6才、4月。新入生。
同い年の子供達は何やら虫のカードに夢中なのだが、
どーもみんなみたいにカードを集める気にはなれん。

なんであんなモンが2千円も3千円もするのか理解不能じゃ。
やっぱ俺は虫より魚だ。ウオキングだ。

珍しいカードを集めるがごとく、魚屋を徘徊。
本日、珍なる魚発見。

「うわっ、これなんちゅー魚ですか?」
「これかい?こりゃ『ホウボウ』ってんだ」
「どーやって喰うんすかねー?」
「刺身でもイイし、鍋に入れても美味いよ」
「下さい下さい買います買います」

『ホウボウ』ゲット。

2005-0402-2304.jpg

「さあて、喰うぞ喰うぞ。俺にはこの本、『魚の捌き方』っちゅう
強ええ味方が付いとるんじゃ」
ありゃ?『ホウボウの捌き方』載ってねーよ。
本に載ってないほど珍し魚なのか?

けど『メゴチ』って魚に似てるな。
これ参考にして、と。

まずウロコ落として。
うわー、小っちぇー。ウロコ小っちぇー。

皮厚いな、こりゃ。
えいっえいっ、プスススス。
よしっ頭取れた。

まずは腹身をサクサクサク。
ひっくり返して背中をスササササ。ピッ。
スッスッスッスッ。

おおおお。刺身が取れた。
ワサビ醤油でペロッ。
うーん。鯛みてーだ。

見た目はちょいとイカついけど、中身は上品。
お気に入り登録。
長い付き合いになりそうだぜ。『ホウボウ』。
クラスのみんなに自慢しよう。

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2005年03月29日

天然を超える養殖ブリ

おすすめされた回転寿司屋へ。
炙り太刀魚。炙りホッケ、炙りウナギ。
炙りシリーズ味わった後、焼酎探訪。

焼酎は色んな種類があるので、
酒屋さんによって品揃えがまるで違う。

いろんな酒屋をめぐり、品揃えチェック。
うわっ、この店凄ぇ。焼酎だらけ。

芋、麦、米。黒麹、白麹、黄麹。
芋全量。うわあ泡盛も山盛り。

最近、焼酎知識が増え出したので、
どの焼酎が品薄なのかなんとなく分かる。

あー、これ、さっきの店ではプレミアついてたのに、
ここでは原価だ。さっきの値段の半分じゃん。ひでぇ。

どーも、プレミア焼酎を買い占めて、
投機対象にしてるヤツらもいるみたいだ。

くそー、俺の愛する焼酎を!

酒屋の後は、スーパーへ。
さっき魚喰ったのにまた鮮魚コーナー。

わわわっ、『キンキ』が安い。煮付けだ煮付けだ。
えっ?噂の『五島ぶり』?
おおおおおお、これまだ刺身で行けんじゃねーの。

イカ安っ!

何か最近、日記の内容魚ばっかだな。

よし帰るか。
待て待て、本屋だ。マンガだ。『将太の寿司』だ。

魚喰ってと焼酎飲んでマンガ読む。
好きなモノに囲まれる俺のなんたる幸せな事よ。
これであとギター弾いて唄えれば完璧。
あー早く唄いてーよ。

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2005年03月27日

魚は高円寺に限る

高円寺で観劇後、魚喰い焼酎飲み。
ロックを頼んだら、グラスが3つも出て来たよ。
何だ何だ何だ?
どーしろってんだ?

小さいのと中っくらいの2つ。
小さいのは空っぽ。
中っくらいのは氷が入ってるのと、
氷と水。
焼酎はどこだ?

「お待たせしました」
お店の人がビンを抱えて登場。
「こちらでよろしいですか?」
ラベルをこっちに向ける。
おお、本格的じゃん。

小っちゃい方のグラスにトクトクトク。
「どうぞ」
ははあ、なるほど。
お好みで氷をって事か。
こっちの水はチェイサーってヤツか。
せっかくなんでストレート。

うひゃ。美味ぇ。
後から水。うひゃひゃ。水も美味ぇ。

うはー魚来た魚来た。
おー『氷頭なます』ってコレかあ。
『炙り鮪』美味っ。『鯛子煮』うまままま。
『鮭ハラス』来たっ!
「あーダメだ。メシ下さい。メシ。
あと『鳥飼』も」

米パクッ!米焼酎グビッ!
ああああああ、口の中で米と米が手に手をとって浪漫飛行。米米CLUB。

鮭喰って米喰って酒飲んで水飲んで。
美味っ、うまっ、旨っ、ウマッ。

にゃははは。

何だ俺?
今まで魚にも焼酎にも全然興味なかったのに、
突然のハマりぶり。明らかにおかしい。

俺の身体の中で何かが始まってるのかも知れん。

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2005年03月24日

さかなクン

蒲田にある日本工学院専門学校でラジオ収録。
学生さん達と作り上げてる感じはイイもんだ。

そして蒲田と言えば何だ?
そう、魚だ!
『目黒のさんま』ならぬ『蒲田のサワラ』だ。
『サワラは蒲田に限る』のだ。

先週は電車で行ってたから買えなかったので、
今回は車。トランクにはダンボール。
準備万端。

収録後、駅ビルのデパ地下、鮮魚コーナーへ。
うひゃひゃーい、魚だ魚だ。うおうお魚ー。

殻付ホタテにホッキ貝、サザエにカンパチ、
メジマグロの中トロ。北海道産本シシャモ、オス。
イクラ甘口、メンタイコ。そしてサワラ。

買い物っちゅーより、もはや仕入れだ。
俺は何屋さんだ。

家に帰ってホタテ捌いて貝柱刺身。
ヒモは炙って、ワタは煮付け。
サザエは刺身とつぼ焼きで。
シシャモ焼いて中トロ、カンパチ。

うひゃー、美味ぇー。
そして焼酎『大魔王』。
ついでに読んじゃえ『正太の寿司』。
口ずさむのさシブガキ隊の『寿司食いねぇ』(R30指定)。

♪トロにホタテにサザエにシシャモ(ヘイ!ラッシャイ)
♪イクラサワラにカンパチ美味い(ヘイ!ラッシャイ)

味覚も視覚も聴覚も触覚も嗅覚も、
五感のすべてで魚を堪能。

何だ?この魚へのハマりっぷりは?
俺の身体に何が起こってるんだ?

もー、こーなりゃ『2代目さかなくん』襲名しちゃおうかな。

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